仕事を始めると、条件を超えると社会保険に加入しなければいけません。
これは派遣社員だからではなく、正社員でもアルバイトでもみんな同じです。
「仕事をするまでは免除されていたのに、加入しないといけないの?」
こんな不安がある方もいらっしゃると思います。
国民健康保険も社会保険も収入によって金額は違いますが、それ以外にも違いがあります。
社会保険に加入する方がメリットも多いので、是非加入するようにしましょう。
今回は2歳のシングルマザーが語る
・シングルマザーが社会保険に加入するメリット
・所得制限で貰えなくなる手当
についてご紹介していきます。
シングルマザーが仕事を探す時、使い方によっては派遣社員にもメリットがあります。
特に子供さんが小さいと労働時間など、正社員では難しい条件も。
派遣社員の上手な働き方について、元人材コーディネーターが解説しています。

シングルマザーが派遣社員で社会保険に加入する条件は?
社会保険には一般的に、4つの保険や制度があります。
・厚生年金
・雇用保険
・介護保険
それぞれ加入条件が違うので、ご紹介していきます。
健康保険・厚生年金
健康保険と厚生年金に加入するためには、このような条件があります。
「1週間の労働時間が勤め先従業員の概ね4分の3以上であること」
「契約期間が2ヶ月を超える、または2ヶ月を超える見込みがあること」
の条件を満たす労働者が加入
派遣社員の労働時間は、基本的に条件を満たすものが多いですが、時々契約期間が2ヵ月未満のことがあります。
例えば「1ヵ月などの短期の場合」や、「月の途中から契約し、1.5ヵ月後に更新をするためその後から加入」という場合があります。
契約期間や更新月によっていつ加入する関わってくるので、派遣会社に確認しましょう。
雇用保険
雇用保険の加入条件は、「1週間に20時間以上働き、更に31日以上働き続ける予定である」場合です。
1週間に20時間以上は、「7時間を週3日」や「4時間を週5日」勤務すれば条件をクリアできるので、加入しやすいと思います。
雇用保険に加入しておくと、仕事を辞めた時に失業保険を貰うことができます。
妊娠・出産の際にもらったことがある方も多いと思いますが、失業保険の加入期間や働いていた時の給料などによって、貰える金額などは変わってきます。
介護保険
介護保険の加入条件は、こちらです。
40歳から64歳までの健康保険の加入者に支払い義務が生じる
65歳以上の被保険者は、原則として年金からの天引きで市区町村が徴収
介護保険のサービスは条件がありますが、将来訪問介護やデイサービス、住宅改修などを受けることができます。



シングルマザーが社会保険に加入するメリット


仕事をする時には通勤時間や労働時間など、人によって条件が変わってくると思いますが、なるべく社会保険に加入できる働き方のほうがメリットがあります。
どのようなメリットがあるのか、ご紹介していきます。
保険料の半分は会社が支払う
保険料は仕事を始めたり、所得が増えるとどうしても保険料が高くなってしまいます。
ただ社会保険だと、その保険料は会社が半分支払ってくれるんです。
住んでいる自治体によって、国民健康保険料は変わりますが、社会保険のほうがお得です。
またシングルマザーであれば、もう一つ社会保険のほうが料金が安くなるポイントがあります。
子供の保険料が支払わなくてもいい
社会保険の方が安くなる2つ目のポイントは、子供の保険料を支払わなくてもいいことです。
というのも社会保険には、子供を扶養に入れることができるためです。
国民健康保険の場合であれば、赤ちゃんであっても保険料が人数分かかってしまうんです。
保険料だけで見ても、社会保険に加入するほうがお得だね!
貰える年金が増える
「人生100年時代」と言われている今、老後に生きている間ずっと貰える年金ってありがたいですよね。
実は国民年金よりも、厚生年金に加入していたほうが、将来貰える年金が増えるんです。
というのも国民年金の場合は、約55000円月に受け取ることができます。
ただ厚生年金の場合、国民年金+厚生年金が貰えるので、約150000円月に受け取ることができるんです。
詳しくはこちら!>>厚生労働省
毎月貰える金額が2倍以上も違うと、かなり差がありますね。
手当金が貰える
社会保険に加入していると、病気や怪我などで仕事ができない時に手当金を貰うことができます。
4日以上病気や怪我などで仕事ができなかった場合、傷病手当金を給付してもらえます。
傷病手当金は12ヵ月の平均の3分の2の金額を貰うことができます。
他にも再婚をし産休に入るときには、出産手当金などももらうことができます。
コロナ過の今、いつ入院することになるか分からないので、傷病手当金が貰えると少し安心できますね。
所得制限で貰えなくなる手当
シングルマザーになると、受け取れる手当はいくつかあります。
ただその中には所得制限がある手当もあり、貰えなくなる場合もあります。
その場合の金額や、いつから貰えなくなるのかご紹介していきます。
児童手当
児童手当はシングルマザーに関わらず、15歳(に到達後の最初の年度末)まで貰える手当です。
・0~3歳未満 15000円(一律)
・3歳~小学校修了前 10000円(第3子以降は15000円)
・中学生 10000円(一律)
引用:>>内閣府
この児童手当にも所得制限はあり超えた場合、児童一人につき5000円の給付になります。
その所得制限は、扶養人数によって変わってきます。
例えば、子供一人を扶養人入れている場合、所得額660万円、収入額875.6円
子供二人の場合だと、所得額698万円、収入額917.8万円になります。
所得制限は高めに設定されているので、こちらはあまり心配しなくても大丈夫かなと思います。
児童扶養手当
児童扶養手当も収入によって給付の金額が変わってきます。
児童扶養手当を給付できる場合、毎月の金額はこちらです。
令和2年4月から
・児童1人 43,160円
・2人目 10,190円
・3人目以降 (1人につき)6,110円一部支給の場合
・1人目 43,150円~10,180円
・2人目 10,180円~ 5,100円
・3人目以降 6,100円~ 3,060児童扶養手当の計算方
所得=(収入+養育費の8割)-控除額
引用:>>厚生労働省
児童扶養手当は全額支給の場合、毎月貰えるとかなり大きな金額になりますよね。
実家では申請ができなかったという方も、シングルマザーになりだして貰えるようになったという方も多いのではないでしょうか。
ちなみに私ですが、4万円はかなりありがたい!
子供さんと二人で暮らしている方は、収入ベースが160万円の場合全部支給、365万円の場合は一部支給となります。
つまり303万円以内であれば、一部支給の最低金額の10,180円を受け取ることができ、年間122,160円の児童扶養手当を受給することができます。
この金額を超える年収になる場合には、計算をしたり働き方を考えるようにしましょう。
医療費助成制度
医療費助成制度とは、お母さんや子供が病院や診療所で診察を受けた際の健康保険の自己負担分を一部もしくは全額補助してくれる制度です。
こちらは子供さんが18歳(3月31日)までが対象ですが、所得制限があります。
・一人の扶養 230万円
・2人目 268万円
・3人目以降 38万円が加算される
所得制限を超えた場合でも、こども医療費補助を受けることができます。
こども医療費補助は自治体によって内容が違うため、確認してみましょう。
シングルマザーの社会保険加入についてのまとめ
シングルマザーの方がお仕事を始めた時、今まで免除してもらっていた年金などを払わないといけないと損をしたイメージがあるかもしれません。
ただ社会保険に加入しておいた方が、会社に半分支払ってもらえたり、子供を扶養に入れたり、料金的にもメリットがあります。
働きだし収入が上がるとどうしても支払わなければいけないお金は出てきますが、助成金をもらった働き方をするべきなのか、貰わない働き方をするかをしっかり考えるようにしましょう。
私も子供が2歳になったので、保育園に預けシングルマザーデビューしました。
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