離婚を切り出す時にはいろいろな理由があります。
例えば相手の不倫やDV、性格の不一致などがあります。
ですが、離婚にあたり準備しておかなければ、後々面倒になってしまうことがあるんです。
生活や子供に関することや、離婚を早く進められるように準備をしなければいけません。
ではどのようなことを準備、注意しなければいけないのでしょうか。
今回は2歳シングルマザーが語る
・離婚について
についてご紹介してきます。
離婚後の生活について
まず離婚をした後の生活の準備を考えておくことはとても大切です。
離婚の話し合いをしつつ、今後の生活の準備もしていくのは大変です。
始めにどんなことを準備しておかなければいけないか、知っておきましょう。
住む場所
まず離婚をすると別々に住むことになります。
もしくは離婚を切り出した時に、一緒に住むことが難しくなることがあります。
話し合いだけで離婚が出来る場合は比較的早く終わることがありますが、家庭裁判所で調停をする場合では、初めて開かれる調停でも1ヵ月くらい時間がかかります。
離婚を切り出してしまうと、一緒の家に住むことがお互いにストレスになることが多いです。
実家に住める場合もありますが、仕事をしている方はなかなか難しい方が多いと思います。
あらかじめ次に住む場所を決めておき、契約も完了した状態だと安心だと思います。
また、自分が契約者の場合は相手に出て行ってもらう必要が出てきます。
その場合は相手がそこからマンションを探したり、荷造りをしたりと時間がかかるようになります。
その間の生活についてや荷物はどうするかは考えておきましょう。
生活費について
仕事をしており、離婚後も生活に困らないという方はいいのですが、専業主婦や子供の親権を取るつもりの場合は生活費についても考えておきましょう。
離婚を切り出し別居をした場合には、夫婦でいる間は収入がある方が養わなければいけない義務があります。
その為収入によって婚姻費を請求することができます。

ですが、離婚をしてしまうと財産分与や養育費のみになります。
今後の仕事や生活費用について考えておきましょう。
もし実家を頼ることが出来るときには、甘えさせてもらうのもいいですね。
私はまだ0歳の子供を連れて別居しました。
その時は実家にお世話になりましたが、「私の子供の時はこうだったよ」という話がでたり、家族の仲もよくなりました。
孫と一緒に住めるのも喜んでくれるかもしれませんよ。
月々の支払、ローンなどについて 光熱費や保険証、家や車などのローンなど、生活をしていく上で支払っているものがあります。
誰の名義でどの口座から引き落とされているということは、離婚を切り出す前から把握しておきましょう。
引っ越しをしたり手続きがあったりと大変になると思いますので、「相手の支払いをしていた」「手続きがうまくいかず止まっていた」ということがないようにしましょう。
また車や家などは財産分与の対象になります。
車や家はどちらが持っていくのか、支払いはどうするのかなども考えておきましょう。






不倫、DVなどの場合
不倫やDVの場合には切り出す前に、必ず証拠を集めておきましょう。
不倫であれば、「会社の人で食事に行っただけ」などと言い訳をされないような証拠にしましょう。
例えばホテルや家に入っている写真(一眼レフが望ましい)などです。
携帯などをチェックしてしまうとプライバシーがあるので、問題になってしまうことがあるので注意しましょう。
DVをされている音声や動画などは撮れると確実ですが、なかなか難しいと思います。
DVの場合であれば、傷の写真を撮ったり、医師の診断をうけておきましょう。
いつこのようなことをされたというメモもとっておきましょう。
不倫やDVであれば、相手が「離婚しない」と言ってきても離婚することが可能です。
ですが証拠が不十分であれば、相手の同意がないと離婚ができなくなってしまうこともあります。
証拠になるものか不安な時は弁護士さんに相談してみましょう。
子供を連れての別居について
離婚を考え、相手に言わずに別居をすることもあると思います。
ですが、子供さんを連れて別居をする際には注意しましょう。
「私が親権をとる」と思っていても、離婚が完了するまでは相手もまだ親権があります。
ですので、捜索願などを出されることがあります。
相手も同意して別居が出来る場合は、まず話し合いましょう。
また、DVなどで住所がばれてしまうとまずい場合は、弁護士さんに相談しましょう。
もちろん子供さんの意見も聞いてあげるようにしましょう。
離婚調停について


話がまとまらない場合
話がまとまらない場合には、家庭裁判所で調停を申し立ててみましょう。
調停と聞くとかしこまったイメージがありますが、費用も安く、調停の費用だけで高額な書類を発行できる場合もあります。
またお互い話が平行線のままでは離婚が進みません。
第3者が入ることによって公平に話が進んだり、相場で話を進めることもできます。
特に家などの高額なものや親権などはまとまらないことが多いです。
養育費について
子供さんがいる場合、養育費も決める必要があります。
養育費は子供が20歳や大学卒業の22歳まで払われることが多いので、公正証書を発行する場合は高額になる場合があります。
公正証書は金額によって費用が違い数万円かかるがあります。
家庭裁判所でありば、調停をした費用で公正証書が発行することが出来ます。
また、近年「養育費を払わない」「差し押さえしたいが会社や住所が分からない」という理由から、養育費をもらえていない家庭が多いです。
特に子供さんが小さく幼稚園や保育園に預ける場合には高額になったり、子供は熱が出やすく会社を休まなければいいけないこともあります。
そのようなときに養育費がもらえないと生活が厳しくなってしまいます。
養育費を払わず逃げられるということがないように、令和2年から法律が変わります。
裁判所を通して市役所から勤務先を公開してもらえたり、銀行の差し押さえもしやすくなります。
また支払わなかった場合、罰金や懲役なども課せられるようになります。
ですので公正証書もしくは、差し押さえができる書類は必ず作っておきましょう。
まとめ
離婚は話し合いで解決する場合もありますが、話がまとまらなかったり調停を利用し、長い時間がかかることが多いです。
また、不倫やDVなどの証拠が不十分で離婚ができなかった、離婚後の生活費が足りないなどということがないように、しっかりと準備をしておきましょう。
離婚は時間もかかり精神的にも疲れてしまいますが、新たなスタートにもなります。
もちろん他人と一緒に住むので我慢をしなければいけない時もありますが、苦しい生活を続けるよりも離婚をしたほうがいい場合もあります。
その場の感情だけに流されず、しっかりと考えてから離婚を進めるようにしましょう。


