病院からカンガルーケアの説明をされ、「希望しますか?」と聞かれても、初めての出産ではどんなことをするかいまいちよく分かりませんよね。
「カンガルーケアをすることで、こんなメリットがあります!」といいことを言われると思いますが、実はデメリットもあります。
ただ私自身が実際にやってみて、是非他の方にもやっていただきたいなと思いました。
カンガルーケアのおかげかは分かりませんが、子供が苦手だった私でも親バカになったのですから(笑)
今回は、
・カンガルーケアのやり方
・カンガルーケアの効果
・カンガルーケアのデメリット
・子供が苦手なママでも親バカに?
についてご紹介していきます。
カンガルーケアとは?
カンガルーケアとは、生まれたばかりの赤ちゃんを肌と肌が直接触れるように抱っこすることを言います。
直接肌に触れることで、赤ちゃんもお母さんにも嬉しい効果があります。
一番の理由はカンガルーケアをすることによって、お母さんと赤ちゃんの絆を強くしてくれるんです。
その為、日本でもいろんな病院で取り入れるようになりました。
カンガルーケアのやり方

カンガルーケアは、初めて赤ちゃんを抱っこするのでうまくできるかな?という不安もあると思います。
ですが、基本的にはお母さんは寝た状態なので、助産師さんが胸の上に寝かせてくれるイメージです。
実際の私の時の体験談をご紹介します。
まず赤ちゃんが生まれたらすぐに抱っこするというところもあると思いますが、私が出産した病院では5分くらい経ってからだったと思います。
私が会陰切開をしたということもあるかもしれませんが、赤ちゃんの体重や身長などを測定しきれいに拭いてもらってからでした。
ちなみに出産した後は安静にしておかないといけないので、分娩台に2時間以上寝ていないといけません。
なのでその間に、赤ちゃんを抱っこしたり面会の人と会うことができます。
カンガルーケアのやり方は、お母さんは寝た状態で服を少し胸元を広げます。
赤ちゃんも服を着ていたりタオルなどにくるまれていますが、前側だけ開けお母さんと直接触れ合えるように抱っこします。
助産師さんが乗せてくれるので、落ちないように支えているという感じです。
なので「首が座っていないけど、抱っこがうまくできるかな?」と思わなくても大丈夫ですよ。
ただ赤ちゃんやお母さんの体調が悪い場合には、カンガルーケアができないこともあります。
カンガルーケアの時間は病院によっても違うと思いますが、産後はかなり体力を使っています。
お母さんも水分を補給をしたり、しんどかったら助産師さんに赤ちゃんをあずけるようにしましょう。
私の場合は面会が終わったら、赤ちゃんを腕枕するように抱っこさせてもらいました。
もうこの時から親バカが発動していました。(笑)
カンガルーケアの効果

カンガルーケアにはたくさんの効果があると言われています。
一部ではありますが、代表的な効果をご紹介していきます。
愛情ホルモンが増える
赤ちゃんが生まれてすぐに抱っこをすることで、お母さんから愛情ホルモンがたくさん分泌されるようになります。
愛情ホルモンとは正しくは、「オキシトシン」というホルモンです。
オキシトシンの働きは、母乳の出をよくしたり、子宮を元の大きさに戻してくれたり、産後には欠かせないホルモンです。
また、「幸せホルモン」とも呼ばれ、幸せな気持ちになったり、恐怖心や不安な気持ちなどが減少するともいわれています。
赤ちゃんと触れ合うことでたくさん分泌されるので、しっかり抱っこなどをしてあげましょう。
血圧が下がる
妊娠中は血圧が高くなり悩んだ方もいると思いますが、カンガルーケアをすることで血圧が下がりやすくなると言われています。
まだ医学的に解明されていないようですが、赤ちゃんに触れ体温を感じることで落ち着くのだそうです。
赤ちゃんが泣いてしまうこともありますが、安定した気持ちで接しやすくなります。
赤ちゃんが泣くことは、お母さんとコミュニケーションを取ろうとしてくれている証拠です。
泣くことで筋肉も発達するので、「すぐに泣き止ませないと」と焦る必要はないので安心してください。
赤ちゃんに嬉しい効果
お母さんだけでなく、赤ちゃんにも嬉しい効果がたくさんあります。
まずお母さんと触れ合うことで、お母さんの匂いを覚えることができます。
生まれて間もない赤ちゃんは光や影しか見えないので、匂いはとても大切なことなんです。
お母さんの匂いを覚えていると、授乳の進みが早くなることがあります。
もちろんお母さんも赤ちゃんも初めてなのでうまくいかないこともあります。
始めはコツがいるので、しっかり助産師さんに診てもらいましょう。
他にもこんなにたくさんのメリットがあります。
・赤ちゃんの呼吸が規則的になり安定します。
・母体と児の体が密着することによる保温効果があります。
・赤ちゃんの眠りが深くなり、起きているときは穏やかになります。
・赤ちゃんの感染の予防
引用:>>旭川医科大学病院
他にも生まれて間もない赤ちゃんは、「乳幼児突然死症候群(SIDS)」と言って原因が分らず死亡してしまうことがあります。
お母さんが飲んだカフェインが母乳に混ざっていたり、たばこなどいろんな原因があると言われています。
カンガルーケアをすることによって、赤ちゃんの死亡率も下がるというメリットもあります。
カンガルーケアのデメリット
たくさんのメリットがあるカンガルーケアですが、デメリットもあります。
まず出産で疲れているお母さんが、ストレスを感じることもあるということ。
出産は長時間になったり、体力を消耗するので、長い間赤ちゃんを抱っこしていると疲れを感じてしまうことがあります。
私は興奮して眠気なんてなかったんですが、夜中に陣痛が来たので一睡もしないまま出産しました。
そのまま夜も大部屋でうまく寝れなかったので、睡眠薬を出してもらいました。
ただ陣痛の合間にも眠気に襲われる人もいるので、無理をせずしっかりと体を休めることも大切です。
そしてもう一つがカンガルーケアをしている時に、赤ちゃんが急変してしまうことがあることです。
まだカンガルーケアは、赤ちゃんをうつ伏せの状態で抱っこします。
その為服や布なので、赤ちゃんの口をふさいでしまうことがあります。
他にも急変した際に、面会をしていて気づきにくいということもあります。
もちろん助産師さんや医師がずっと近くにいるので、「おかしいな」と思ったらすぐに報告することも大切です。
また長時間抱っこする場合は、お母さんが腕枕をするような姿勢に途中で変えてもらうというのもおすすめです。
このような危険もあるので、カンガルーケアを希望しないということも可能です。
子供が苦手なママでも親バカに?
私は現在1歳の男の子を育てていますが、自分でも想像していなかったほど親バカになりました。
もし次に出産することがあれば、絶対にカンガルーケアをしたいと思っています。
「カンガルーケアをしたから親バカに」と言い切ることはできませんが、正直私は赤ちゃんが苦手でした。
これまで赤ちゃんと触れ合うことがほとんどなく、どうしてあげたらいいか分からない、どうあやしていいか分からないという思いが強かったです。
なので「赤ちゃんを抱っこしたい!」という思いもなく、「泣かれたらどうしよう」という心配ばかりでした。
ですがいざわが子が生まれると、生まれたてのシワシワでも「とてもかわいい」と思えました。
今では私の携帯はわが子の写真と動画ばかり。(笑)
もし私のように子供が苦手という人も、わが子は別と思えると思います。
私のように子供が苦手な知り合いも、わが子だけは溺愛でした。
特に生まれてすぐは慣れない育児や寝不足で大変なこともあると思いますが、こんな私でも子育てができています。
私が苦戦した内容などはブログに更新していくので、是非参考にしてみてください。
カンガルーケアについてのまとめ
カンガルーケアとは、生まれた赤ちゃんと直接肌と肌が触れるように抱っこすることを言います。
カンガルーケアにはお母さんにとっても、赤ちゃんにとってもメリットがたくさんあります。
中でも母子の絆が強くなるのは嬉しいですよね。
私は正直子供が苦手でしたが、必死に動いているわが子はとにかくかわいくて仕方がありませんでした。
デメリットを知ったうえで、カンガルーケアをするか考えてみましょう。