妊娠している時によく「会陰切開は嫌だ!」と耳にしますが、私は会陰切開をしなかったら逆に無理でした。
切開してもらったら、スルッと生まれてきてくれたからです。
ただ切開されると、どうしても傷の痛みは気になりますよね。
会陰切開をした時の状況やその後の痛みなど、私が実際に会陰切開をした時の体験談も踏まえご紹介していきます。
今回は、
・会陰切開した後いつまで痛い?
・会陰切開の抜糸ってどうするの?
・会陰切開をした時の注意点
についてご紹介していきます。
会陰切開とは
そもそも会陰とは、赤ちゃんが生まれてくる子宮口とおしりの間の皮膚のことを言います。
会陰切開は、全員が必ずするものではありません。
赤ちゃんが子宮から下りてきて、必要に応じて医師が判断します。
会陰切開が必要な場合
出産をするときに会陰の裂傷を予防したり、お母さんと赤ちゃんが安全に生まれるために切開をします。
【会陰切開を要する場面】
① 会陰部の伸展が不十分で、複雑または高度な会陰裂傷が予想される
② 胎児の状態がよくなく、会陰部の抵抗が強く胎児の頭がなかなか出てこない
③ 鉗子分娩や吸引分娩などの必要がある
④ 巨大児分娩や肩甲難産(胎児の肩が恥骨に引っかかって出られない)が予測される
⑤ 低出生体重児や頭蓋内疾患がある胎児で、胎児の頭への圧迫を軽減したいとき
>>ヘルスケアラボ
もし会陰がさけてしまうよりも、きれいに切られるほうが傷もきれいになり、後遺症も残らなくなります。
また会陰切開をすることで、出産にかかる時間も短縮されるんです。
会陰切開で出産時間が短縮される
会陰切開をしない場合だと、赤ちゃんの頭が通る大きさにまで広げなければいけません。
よくテレビでも「頭が出ました!もうちょっと頑張って!」というような声かけをされることがありますよね。
頭が出ても、次に肩が出るのも結構時間がかかるんです。
そう思うと私は、会陰切開をしてもらってよかったなと思います。
私は出産をするときに、1回の陣痛で2回いきんでいました。
もう痛みが強く、早く生みたかったからです。(笑)
医師から安全に生むために切開しますという声かけがあり、会陰切開をされました。
パチっと切れる感じはありましたが、あまり痛みは感じませんでした。
会陰切開をしてもらうと、次のいきみで赤ちゃんはスルッと生まれ、へその緒もスルッと出るのが分かりました。
なので子宮口が開いてからは、1時間もかからず生むことができました。
会陰切開をしないためには?
会陰切開をしないためには、会陰マッサージをすると切開しない可能性が高くなります。
ですが、必ず切開しないというわけではありません。
会陰マッサージの方法は、オイルなどを塗り両手の親指を2~3センチくらい入れます。
お尻側に広げるように、ゆっくり力を入れます。
また、斜め下方向にも広げます。
この会陰マッサージは、5~10分くらいしなければいけません。
ただ私はしていません。(笑)
出産した方の3割くらいの方しか会陰マッサージをしていないそうです。
会陰切開した後いつまで痛い?
会陰切開をすると、気になるのが傷口がいつまで痛いかですよね。
人によって感じ方は違うと思いますが、始めの2~3日くらいは結構痛いです。
病院からドーナツ型のクッションを貸してもらえますが、お尻の下にひいていても痛みはあります。
出産の疲れもあるので、なるべくベッドに横になっておきましょう。
それが一番痛くないです。(笑)
またどうしても痛いという場合には、鎮痛剤を処方してもらえます。
授乳中でも使える薬があるので、医師に相談してみましょう。
ただトイレに行ったときに少ししみることがありますが、シャワーを浴びても痛みはありません。
そして4日くらいからは、少し痛みに慣れてきます。
退院することには、クッションがなくても座れるようになります。
1週間健診の時には、私の場合には完全に痛みはなくなっていました。
会陰切開の抜糸ってどうするの?
会陰切開をするときに、産後にすぐに傷口を塗ってもらいます。
「糸はどうなるの?」と心配になりますが、最近では抜糸をしなくても大丈夫な糸が使われる場合が多いようです。
なので抜糸をする必要がありません。
糸が水分に触れていると、加水分解されて、その構造がもろくなり、つまり体内に入っている部分だけが、融解します。
それで、自然にぽろっと糸が取れる仕組みになっております。
>>藤田形成外科・皮膚科クリニック
会陰切開をした時の注意点
会陰切開は傷ができているので、注意しなければいけないことがいくつかあります。
傷は1ヵ月健診のころには治りますが、2週間くらいは特に注意しましょう。
衛生的に
会陰切開をすると傷ができるので、不衛生にしていると炎症を起こしてしまうことがあります。
そもそも産後1ヵ月は衛生上、湯船に入れません。
シャワーは産後すぐから入ることができますが、流水で汚れを洗い流すようにしましょう。
ゴシゴシこする必要はありません。
またお風呂場はカビなども多いので、床に座るのも控えましょう。
座ると痛みもあると思いますが、なるべく立ってシャワーを浴びると楽ですよ。
便秘になりやすい
妊娠中は便秘に悩んだ方も多いと思いますが、産後もしばらく続く場合があります。
また、会陰切開をしていると傷口が開くのではないかと心配になってしまいますよね。
痛みもあるので、なるべく便が硬くならないように便秘予防をしましょう。
妊娠中に便秘薬を処方してもらっていた方は、産後も処方してもらうと安心です。
妊娠中に便秘ではなかった方も、ホルモンのバランスや傷の痛みで便秘になることもあります。
入院中に便秘になるようであれば、医師に相談してみましょう。
妊娠中に粉と液体の便秘薬がありますが、個人的には液体のほうが調節できるのでおすすめです。
ヨーグルトや発酵食品、食物繊維が多い食べ物など、食事で便秘予防もしてみよう!
会陰切開についてのまとめ
会陰切開と聞くとあまりよくないイメージですが、出産時間も短くなり個人的にはよかったなと思っています。
ただ傷になるので、炎症を起こさないように衛生面では注意しましょう。
会陰切開をすると2~3日は痛みがあります。
病院ではドーナツ型のクッションを貸してもらえると思います。
もし痛みが我慢できない場合には、授乳中でも飲める鎮痛剤を処方してもらえるので、医師に相談してみましょう。
1週間健診のころには痛みはほとんどなく、1ヵ月健診では治っていると思います。
ただ2週間以降も痛みがあったり腫れがある場合には、医師に相談してみましょう。