新生児の赤ちゃんはミルクや母乳を飲んだ後に、上手にゲップをすることができません。
病院では助産師さんが上手に出しているのを見たかもしれませんが、私は5回に1回出ればいいほうでした。
ただゲップが出ないと、吐き戻しをしてしまうこともあります。
私は退院後の1週間健診で、助産師さんにゲップの出し方のコツを教えてもらいました。
ゲップが出やすい方法は、「首が座っていない赤ちゃんには不安」と避けていた抱き方でした。
同じように初めての育児の方に、是非参考にしていただけたら嬉しいです。
今回は、
・ゲップがでないとどうなる?
・ゲップが出なかったときの対処法
についてご紹介していきます。
新生児のゲップを出すコツ
赤ちゃんの吐き戻しの対策として、ゲップを出すことがとても大切です。
ですが新生児にゲップをさせようとしても、うまく出せないという方も多いと思います。
私が実際に助産師さんにゲップを出す時のコツや、体験談から出やすかった方法についてご紹介していきます。
肩に乗せて抱っこする
首の座っていない赤ちゃんを縦抱きするのは不安と感じる方も多いと思いますが、肩に乗せる抱っこの仕方が一番ゲップが出やすいんです。
というのも、肩に乗せると赤ちゃんのお腹を圧迫してくれます。
なので縦に抱っこをしていると、上に上がった空気だけがでやすくなります。
ここでポイント!
肩に乗せるときには、右肩に乗せるようにしてみてください。
胃の形状上、ゲップが出やすくなると助産師さんから教えてもらいました。
もし肩に乗せる抱っこが怖いという方は、前かがみになり赤ちゃんと密着させ、そのまま起き上がるようにしてみましょう。
おろす時には前かがみになったり、椅子に浅く座り背もたれにもよっかかり、お腹のほうまでゆっくりをずらす感じでおろしてみてください。
膝に乗せてトントンする
ゲップをさせるときの抱き方で、おすすめの方法がもう一つあります。
この方法はゲップを出す時だけでなく、黄昏泣きや赤ちゃんが泣き止んでくれない時にも是非試してみてください。
一時的ですが少し落ち着きやすくなります。
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抱き方はまず椅子に座り、赤ちゃんを膝の上に乗せます。
赤ちゃんを右側に向かせ、お母さんの右側の手で赤ちゃんの胸や脇を支えるようにしましょう。
この動画では赤ちゃんの足が、お母さんの足の間にありますが、外側のほうが簡単だと思います。
やりやすい方でやってみてください。
この時にお母さんの親指を赤ちゃんの片側、他の指をわきの下になるように、赤ちゃんの腕を挟んで支えるのがポイントです。
そのまま赤ちゃんを前かがみにして、背中をトントンしたりさすってあげましょう。
もちろん反対向きでも大丈夫です。
赤ちゃんを落ち着かせたいときには、背中をさするようにしてあげましょう。
どうやってトントンする?
背中をトントンするときには、背中の胃のあたりをトントンしてみましょう。
この時に手のひら全体をつけるイメージで、ボフッと音がするくらい気持ち強くトントンしてみましょう。
また下から上にさすりあげるのも効果的です。
ただ強ければ出るというわけではありませんので、首の揺れなどにも注意してあげましょう。
縦抱きの角度を変えてみる
赤ちゃんのゲップが出やすいように縦抱きにしますが、いろんな角度や体制を変えてみると出ることがあります。
例えば背中がまっすぐの姿勢だったり、少しお母さんが椅子に浅く座り上を向くようにしてみたりと、変えてみましょう。
変えている途中にも出ることがあります。
また、先ほど紹介した2つの抱き方を、交互にしてみるのもおすすめですよ。
どのくらいの時間やったほうがいい?
ゲップをさせるために、背中をトントンしたりさすってあげたりする時間は、長すぎると大人も赤ちゃんも疲れてしまいます。
そもそも赤ちゃんが上手にミルクや母乳を飲んだので、ゲップが出ないということもあります。
なので、だいだい5分くらいまでにしておきましょう。
出ない時は出ないので、「絶対に出さないといけない!」と育児に力が入りすぎないようにしてみましょう。

ゲップがでないとどうなる?
「赤ちゃんのゲップを出す」ということは大切なことですが、あまり神経質になりすぎなくても大丈夫なことが多いです。
ただミルクを飲んだ後でなくても、ゲップをさせたほうがいいときもあるのでご紹介していきます。
吐き戻しをする
ゲップを出す理由として、一番心配なのが吐き戻しをしてしまうことだと思います。
吐き戻しは赤ちゃんがゲップをしたときや、しゃっくりをした時にミルクや母乳も一緒に出てしまいます。
ただ、それだけが原因ではないこともあります。
特にミルクと母乳の混合育児の方は、別の原因で吐き戻しをしていることもあります。



おならになって出る
ゲップをさせなくても、赤ちゃんも大人と同じようにおならで体の外に出すことができます。
その為、「絶対ゲップを出さなきゃ!」と頑張りすぎなくても大丈夫です。
赤ちゃんはミルクや母乳を飲むときに、空気も一緒にたくさん飲み込んでいます。
なので、結構豪快なおならがでることもあります。
おならが出ているということは、しっかり出ているので安心できる証拠ですよ。
赤ちゃんが一人でゲップが出来ていた
赤ちゃんにミルクや母乳を飲ませた後、お母さんが気づいていないだけでゲップが出ていることがあります。
生まれて間もないうちは、特に飲む量が少ないので、一緒に飲み込んでいる空気の量も少ないです。
ゲップと言えば「ゲフッ」という豪快な音を想像しますが、気づかないような小さな音で出ていることも多いんです。
特にミルクを飲ませた後に縦抱きにした時や、体制を変えた時に出ているということもあります。
実際に産後の入院中に、助産師さんが「今出たね」と教えてくれましたが、全くわからなかったことがあります。
ミルクや母乳を飲む量が増えると、ゲップも分かりやすくなりますよ。
ミルクを飲まない時は空気がたまっている?
「いつもミルクを飲んでくれるのに、あまりのんでくれない」という時には、お腹の中に空気が残っていることがあります。
こういった症状があったのが、産後の入院をしている時でした。
ミルクを飲む練習でたまたま助産師さんが見に来てくれたのですが、その時にゲップをさせると飲んでくれるようになりました。
ただゲップが出た音はよく分かりませんでした!(笑)
もし3~4時間経っているのにミルクを嫌がるときには、お腹に空気が残っていることもあります。
そんな時は、背中をトントンしたりさすってあげるとゲップが出ることがあります。
ゲップが出なかったときの対処法


赤ちゃんにミルクや母乳を飲ませた後に、ゲップが出なかったという時には、3つの方法があります。
これは吐き戻しの対策でもあるので、是非試してみてください。
縦に抱っこしておく
赤ちゃんのゲップが出なかったときには、空気が上にくるように縦抱きにして10~15分くらい抱っこしてあげましょう。
寝かしつけもかねて抱っこしてあげましょう。
もしゲップが出た時には、縦にしていると空気だけ出やすくなります。
首が座っていない赤ちゃんも、縦抱きで寝かしつけをされるのが好きな子もいます。
わが子は1回縦抱きにしてからハマってしまったようで、横抱きにすると嫌がられました。
横向きに寝かせる
赤ちゃんが寝た状態で吐き戻しをしてしまうと、気管にミルクや母乳が詰まってしまうことがあります。
それを防ぐために、横向きで寝かせるようにしましょう。
そして赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいた時は、足と手を曲げ、丸い姿勢でいました。
なので、丸まった姿勢だと寝やすくなります。
生後1~3ヵ月くらいになると、「泣きのピーク」と呼ばれ一日のうちで最も泣いている時間が長いときと言われています。



頭を高くする
赤ちゃんを寝かせるときに、少し頭を高くして寝かせると空気だけ出やすくなることがあります。
その為、吐き戻し防止用のベビー枕を使ってみましょう。
この吐き戻し防止用の枕は、お店に置いてあることが少なく、知らない人も多いと思います。
実はわが子は生後1歳になっても、子の枕を使っています。
というのも、寝相が悪く、子供用の枕ではいつも意味がないからです。
赤ちゃんが少し大きくなってからも使えるので、おすすめですよ。
新生児のゲップを出すコツについてのまとめ
新生児の赤ちゃんは内蔵機能が未発達のため、ゲップが一人でできません。
その為、ゲップを出す時に吐き戻しをしてしまうことがあります。
私が助産師さんから教えてもらったゲップを出すコツを、是非試してみてください。
ただ長くすると疲れてしまうので、5分くらいにしておきましょう。
赤ちゃんのゲップは体制を変えた時に、小さな音でゲップが出ていることもあれば、あまり空気を飲み込んでいないこともあります。
ゲップが出なくてもおならになって出るので、安心してください。
ゲップが出なかったときには、頭を高くし横向きで寝かせると、気管でつまりにくくなりますよ。